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生前に準備するべき事

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更新日 2024年12月31日

人生の終わりに向けて確認しておくべきこと

人生の終わりに後悔しないために:今、確認すべきこと

人生の終盤に差し掛かったとき、「もっとこうしておけばよかった」と後悔しないために、今からできる準備があります。それは人それぞれ異なりますが、今回は「自分自身と向き合う」「大切な人たちとの絆を深める」「未来への準備を整える」という3つの大きな視点から、具体的なエピソードを交えながらご紹介します。


1. 自分自身と深く向き合う時間を持つ

人生を振り返り、心穏やかに過ごすための準備は、何よりも自分自身と向き合うことから始まります。これまでの道のりを振り返る時間は、これからの人生をより豊かにするヒントを与えてくれます。

例えば、古いアルバムを引っ張り出して、写真に写る若かりし頃の自分を眺めてみてください。ある方は、昔の写真を整理し、孫のために「おばあちゃんの思い出アルバム」を作りました。その過程で、忘れていた大切な記憶が鮮明によみがえり、感謝の気持ちでいっぱいになったそうです。ご自身の人生で得た経験や教訓を文章に残す、いわゆる自伝を書いてみるのも良いでしょう。それはあなた自身の財産となり、次の世代への大切な贈り物にもなります。日々の出来事や感じたことを書き出すことで、頭の中が整理され、心が落ち着くのを感じられるはずです。

そして、「いつかやりたい」と漠然と思っていたことを、今こそ実行に移すチャンスです。例えば、ずっと行きたかった世界遺産の地へ、思い切って旅行に出てみるのはどうでしょうか。ある方は、若い頃から夢見ていた南米への旅を実現させ、その雄大な自然に心底感動したと話していました。また、「今さら」と思わず、ずっとやりたかった趣味やスポーツに挑戦してみるのも新しい世界が広がるきっかけになるかもしれません。昔から興味があった陶芸教室に通い始め、初めて自分の作品を焼き上げた時の感動は、きっと忘れられないものになるでしょう。自分の好きなことをして、心ゆくまでリラックスする時間を作り、瞑想などを通して心の整理をする時間も、この時期には特に大切になります。


2. 大切な人たちとの絆を深める

人生を豊かにしてくれた人々との関係を見つめ直し、心を整理することは、残りの人生を後悔なく生きる上で非常に重要です。

大切な人たちへは、心からの「ありがとう」を言葉にして伝えてみませんか。ある方は、病気をきっかけに「ありがとう」の気持ちを伝えたいと、かつての職場の恩師を訪ねました。恩師は「まさか会えるとは」と涙を流し、互いに感謝の言葉を交わしたそうです。もし、これまで迷惑をかけてしまったり、喧嘩をしてしまったりした人がいるなら、この機会に謝罪をして、わだかまりをなくすことで心が軽くなります。些細なことから疎遠になっていた兄弟に謝罪のメッセージを送ったことで、何十年ぶりに関係が修復されたという話も聞きます。

そして、かけがえのない人たちとの時間は、何よりも大切な宝物になります。意識的に家族や友人と一緒に過ごす時間を増やしましょう。例えば、毎週日曜日は家族で食卓を囲む、昔からの友人と定期的に食事に行くといった習慣を作るのも良いですね。ある方は、毎年家族旅行を計画し、その写真をリビングに飾って思い出を共有しています。特別なイベントや旅行を計画し、一緒に忘れられない思い出を作ることで、絆はより一層深まるはずです。

あなたの思いを形にして、大切な人たちに届けることも忘れてはなりません。家族や友人に対して感謝や愛情のメッセージを込めた手紙を書いてみませんか。ある方は、毎年誕生日に孫へ手紙を送ることを習慣にし、その手紙が成長の記録として大切に保管されているそうです。あるいは、ご自身の思いをビデオに録画し、未来の家族や友人にビデオメッセージとして残すのも素敵な方法です。子供たちの結婚式や孫の誕生など、未来の節目に合わせたメッセージを事前に録画しておくことも可能です。


3. 未来への準備を整える

安心して日々を過ごし、残される家族が困らないように、現実的な準備も怠ってはいけません。

まず、健康面での準備は欠かせません。定期的に健康診断を受け、ご自身の健康状態を把握しておくことは基本中の基本です。もし何か異常が見つかっても、早期に対応できる可能性が高まります。また、万が一の時に家族が迷わないよう、延命治療に対するご自身の意向を家族や医療関係者に伝えておくことで、いざという時の判断がスムーズになります。例えば、「もし意識が戻らない状態になったら、無理な延命治療は望まない」といった具体的な意思を伝えておくことは、残される家族への思いやりにも繋がります。

そして、財産に関する整理は早めに行いましょう。残される家族が困らないよう、ご自身の財産や相続について、法的な手続きに則って遺言書を作成することは非常に重要です。ある家族では、遺言書がなかったために、相続を巡って親族間で争いが生じてしまったという苦い経験がありました。そうならないためにも、不動産、金融資産、保険など、ご自身の財産を整理し、必要な手続きを済ませておくことで、後のトラブルを避けることができます。銀行口座や保険契約の情報を一覧にしてまとめておく、といった簡単なことからでも始められます。

さらに、これらの具体的な準備を進める上で、エンディングノートは非常に役立ちます。ご自身の意思や希望を記しておくことで、万が一の際に、ご家族がどのように対応すれば良いか迷うことなく、あなたの意思を尊重できるようになります。このエンディングノートには、健康や医療に関する希望だけでなく、葬儀の形式、財産の行方、そして大切な方へのメッセージなど、多岐にわたる項目を自由に書き残すことができます。

これらの項目はあくまで一例ですが、あなたにとっての「後悔なく生きる」ために必要なことを、この機会にじっくりと考えてみてください。具体的な行動に移すことで、きっとあなたの人生はより豊かになるはずです。

エンディングノートの作成や、終末期に関するご自身の希望を具体的にまとめることは、ご家族への最後の贈り物とも言えます。その準備を始める第一歩として、どのようなことから手をつければ良いか、専門的なアドバイスが欲しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。

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